これはレア!沖縄北部の離島に佇む世界の塩の博物館
「世界塩の博物館ソルトクルーズ」に行くには、恋人たちが目指すティーヌ浜のハートロックや、インスタ女子が夕暮れの写真を狙う古宇利島を横目に、対岸の運天港からフェリーに乗りましょう。
じっと座って海を見ること2時間で野甫島の伊平屋港に到着します。そこから徒歩12分で博物館に到着。
ここには世界50カ国の現地取材で採取した塩や貴重な青い岩塩、塩のネックレス、製塩道具などが展示されています。
また、世界で高い評価を受けているここでしか買えない塩もあります。
「世界塩の博物館ソルトクルーズ」とは一体、どんな所なのでしょうか?
ポイント1:世界35カ国の塩の展示とは?
なんといっても驚くのが「塩の博物館」です。
塩の博物館といえば、かつて渋谷にあり、今は墨田区にある「たばこと塩の博物館」が有名で、全国にも2.3軒あるようですが、まさか沖縄の離島の辺鄙なところにもあるとは思いませんよね。
ここはオーナーの方が現地で採取してきた50カ国以上の海塩、岩塩、湖塩が展示されています。それというのも、いい塩を作るため、世界を飛び回り塩を舐め歩いてきた結果なのです。
そしてたどり着いたのが沖縄北部の離島・野甫島だったというわけです。
それまでは科学の最前線のお仕事だったのが、お祖母様の「人間に大事なのは米と塩」という話を聞いてから「それなら人間に大事な究極の塩を作ってみよう」と立ち上がってから25年。
研究の結果「塩夢寿美(えんむすび)」が完成しました。
ポイント2:ここでしか買えない、究極の塩『塩夢寿美』とは?
オーナーの松宮さんご夫妻は、究極の塩を作るために世界各地を回ってきました。そしてたどり着いたのがここ野甫島でした。
ご自身で研究をし、製塩施設を作り、試行錯誤の末に手もみ完全天日塩「塩夢寿美(えんむすび)」が完成しました。
天日で干して水分が抜けてきた塩を「手もみ」し、塩と対話することでまろやかになっていくとか。この作業を1日7時間もかけるとは驚き。究極の塩と呼ばれるわけがわかりました。
この塩は、日本でも指折りのシェフをはじめ、世界的にも評価が高いとは驚きました。
ポイント3:島名物・スーファイとは?
すごい塩を見た後は、せっかくなので島で腹ごしらえをして帰りましょう。
野甫島に来たら「スーファイ」を食べずに帰るのはモグリなのだとか。港近くの料理店「海産物料理 海魚」へ。
「スーファイ」とは、伊平屋島で古くから食べられてきた伝統的な保存食で、まだ冷蔵庫もなかった時代に魚の骨を抜き、塩漬けにして天日干ししたものです。
これは島の泡盛「照島」と相性ぴったり!
魚の皮の天ぷらや酢味噌和えのイラブチャーも美味!
酔っ払いすぎて、帰りの船の時間を忘れないようにして下さいね!