【那覇市字安里】名物はボリューミーな「沖縄そば定食」。住宅街にひっそり佇む老舗食堂『やんばる食堂』

栄町市場

基本情報

店舗名
やんばる食堂
住所
沖縄県那覇市長田2-5-24 1F
電話番号
098-854-3781
営業時間
日曜・月曜、水曜~土曜 午前11:00より 午後10:00まで
定休日
火曜日
サイトURL
http://yanbarushokudou.com/index.html

ポイント1:ロケーション~住宅街にひっそり佇む、地元に根ざした老舗食堂

那覇市内にありながら、観光客がよく訪れる国際通りや牧志公設市場の喧騒とは少し離れた静かなエリアに位置する「やんばる食堂」。モノレールの安里駅から徒歩10分ほど、住宅地の一角に構えるこのお店は、地元の人たちに長年親しまれてきた老舗食堂です。

目立つ看板があるわけではありませんが、昼時ともなるとひっきりなしにお客さんが出入りし、その人気ぶりがうかがえます。

昔ながらの赤瓦風の屋根と白い外壁、店内に入るとどこか懐かしい空気が漂い、木製のテーブルや椅子、壁に貼られた手書きのメニューなど、すべてが温かみを感じさせます。

圧倒的に多いのは地元の常連客。長年地域に愛されてきた、いわば「日常の食堂」といえる存在です。

しかしながら非日常を求めて沖縄に来る観光客も「沖縄の日常」を垣間見にやってくることも多く、店は1日中賑わっています。

店のカウンターには、お水、麦茶、アイスティーが置かれ、セルフで飲めるようになっています。

那覇空港からは車で約22分。

車以外の場合はゆいレール「安里」駅から徒歩10分と、観光地からは少し外れたロケーションにあります。

「やんばる食堂」の由来は、特に北部の特産を使っているというわけではなく、オーナーが北部の出身で、自然や温かさを感じてもらいたいとつけた名前です。

ポイント2:名物メニュー~これぞ沖縄の味「やんばるそば定食」

やんばる食堂の看板メニューは、なんといっても「やんばるそば定食」。大きめの丼に盛られた沖縄そばは、あっさりとしながらも旨味のしっかりと感じられるスープが特徴。豚骨とかつおをベースにしただしが絶妙で、スープを一口すすると、体にじんわりと染みわたるような優しさを感じます。

麺はやや縮れのある中太麺。もちもちとした食感で、スープとの絡みもよく、箸が止まりません。トッピングはシンプルながら、ほろほろに煮込まれた三枚肉がのっており、口の中でとろけるような柔らかさです。

定食には、白ごはんと刺し身数切れ、目玉焼き、漬物がついてきて、ボリュームも十分すぎるくらい。それでいて価格は1,000円前後と非常に良心的。観光地価格に慣れてしまった人にとっては、「これでこの値段?」と驚くこと間違いなしです。

この一杯を食べれば、きっと「沖縄の食堂文化の魅力」が一気に伝わるはず。派手さはありませんが、誠実に作られた一品が、心と体をほっと癒してくれます。

ポイント3:その他おすすめメニュー~定食メニューが充実のラインナップ

やんばる食堂は、とにかく定食メニューが豊富。中でも「ゴーヤー定食」は、沖縄らしさ満点の人気メニュー。ゴーヤーチャンプルーはシャキシャキ感を残しながらも火の通し方が絶妙で、ゴーヤーの苦みと豚肉や豆腐の旨味がちょうどよく調和しています。ごはんと味噌汁、小鉢がついて栄養バランスもばっちり。

「ソーキ汁定食」も、骨付きの豚肉がゴロッと入った沖縄らしいメニュー。豚の旨味がしっかり溶け込んだスープは、見た目以上に優しく深い味わいで、ついつい完飲してしまう美味しさです。

さらに「Aランチ」なる沖縄の食堂文化特有のメニューも健在。ハムカツやウインナー、目玉焼き、ハンバーグ、そして型を抜いたごはんなどがワンプレートに豪快に盛られていて、どこか懐かしい「お子様ランチの大人版」のような雰囲気。見た目も味もボリューム満点で、がっつり食べたい方にはぴったりです。

お値段も堂々のこの店で最高額の1200円超え。

その「Aランチ」からハンバーグとウインナー1本を抜いたものが「Cランチ」で、お値段も1000円を超えないことから人気となっています。

朝食メニューとして人気の「ポーク玉子」も忘れてはいけません。素朴ながらもほっとする味わいで、朝からしっかり食べたいという地元の人たちに長年愛され続けています。

どのメニューも飾り気はなく、でも丁寧に作られていて、どこか懐かしさを感じる味ばかり。何度通っても飽きることのない、そんな安心感がここにはあります。

昔懐かしい「ピンク電話」が現役で活躍しているのも微笑ましいです。ここ数年でずいぶん値上げしてしまったようですが、いつまでも真心を忘れない、素敵な食堂でいてほしいです。ぜひ一度足を運んでみてください。