那覇市歴史博物館は那覇市の中心、パレットくもじ内にある博物館です。2006年7月8日市制施行85周年を記念して開館となり、貴重な歴史資料を保存公開することを目的としています。
ポイント1: パレットくもじ内!『那覇市歴史博物館』のロケーションは?
那覇の一等地、久茂地にある沖縄唯一のデパート「パレットくもじ」。
この中に博物館があるのをご存知でしょうか?
この博物館の名前は『那覇市歴史博物館』といい、入場料は一般350円、大学生以下は無料となります。空港からはモノレール「県庁前」駅からが便利で、デパートの2階がペデストリアンデッキでつながっているので徒歩2分で到着です。
また、バスの場合は那覇バス125番、琉球バス120番にのり、「県庁北口」下車、徒歩2分。東京バスは「国際通り入口」バス停から徒歩5分です。
デパートの中に博物館があるとは、ほんとうに驚きますが、いったいどのような博物館なのでしょうか?
ポイント2: 『那覇市歴史博物館』の展示内容の概要は?
『那覇市歴史博物館』には、3つの展示室があります。
1つ目は特別展示室。国宝「琉球国王尚家関係資料」を中心に王国時代の美術工芸品や文書・記録類を展示しています。
2つ目は常設展示室。「都市(まち)の歴史」をテーマに首里・那覇の士族文化を紹介しています。染織品や漆器、書画など、首里・那覇にゆかりのある資料を展示しています。
3つ目は企画展示室。多様なテーマの企画展が開催されています。いつも面白い切り口から那覇市の歴史や文化を紹介しているので毎回興味をそそられます。
琉球王国時代からはじまり、沖縄県設置後、那覇市政施行、沖縄戦からアメリカ統治時代、そして本土復帰から現代に至るまでの沖縄や那覇市の歴史に関する資料が展示されています。
特に何よりも忘れてはならない「沖縄戦」に関する貴重な資料もあるので、日本人なら一度は見るべきです。
さらに沖縄の絣や紅型などの工芸品なども常設として展示されており、美術的価値も非常に高いものとなっています。
また、尚王家に伝わった王冠をはじめとして、中国皇帝から贈られた王衣裳や、王国の栄華を物語る華やかな紅型・絣の衣裳など、歴史的、芸術的観点から見ても非常に価値が高いものを保管、展示しています。
この王冠や王衣装は常設ではなく、年2回特別公開されるので、その時に合わせて行かれるのもいいでしょう。
きらびやかな紅型の衣装などはテーマごとに展示替えが行われるので、行く度に展示内容が変更されているので、よく見に行かれる方でも、新鮮な感動を感じることができます。
ポイント3: 『那覇市歴史博物館』に行く前にデジタルミュージアムで「予習」してみよう!
実は『那覇市歴史博物館』のHPではデジタルミュージアムとして美術工芸・民族資料の写真や概要、文書資料の概要を見ることができます。普段展示されている資料の数も多いのですが、所蔵されている資料が多いため、事前に勉強したり情報を知るのに役立ちます。
博物館に行く前に、企画展をやっているかどうかをチェックし、常設の展示品についてデジタルミュージアムで予習したあと、本物を見るとより展示品の魅力を堪能できるのではないでしょうか?
那覇市が運営している公の施設なので、一般350円、大学生以下は無料で見られるのは本当にありがたいことです。また、那覇のど真ん中ということで、アクセスしやすいのも嬉しいところです。
開館日の「7月8日」は「なはの日」となり、この『那覇市歴史博物館』も識名園などの文化施設とともに無料になります。
観光のついでではなく、わざわざ見に行くくらいの価値のある展示だと思います。ぜひ一度、足を運んでみてください。