2025年11月1日（土）から3日（月・祝）の3日間、那覇市の首里城公園および国際通りで「首里城復興祭」が開催される。首里城の復興を願い、沖縄の歴史と文化を体感できるこの祭りは、琉球王朝時代の華やかさを再現した多彩なプログラムが特徴だ。
最大の見どころは、琉球王朝時代の煌びやかな衣装を身にまとった国王と王妃を中心に、中国の使者である「冊封使」や伝統芸能団が練り歩く“琉球王朝絵巻行列”だ。国際通りを舞台に展開されるこの行列は、琉球王国の威厳や文化を目の前で感じられる圧巻の光景であり、参加者や観客を時代を超えた世界へと誘う。また、国王が国の安寧と五穀豊穣を祈願するために首里城近くの三つのお寺を参詣する「三ヶ寺参詣行幸」の古式行列も再現され、伝統行列ならではの荘厳さを体験できる。
首里城公園では、一般公募で選ばれた新たな国王と王妃のお披露目も行われるほか、琉球芸能公演や出演者によるエイサー、伝統舞踊のパフォーマンスが繰り広げられる「首里城復興祈念ステージ」も実施。琉球王国時代の華やかな文化や音楽、舞踊の魅力を間近で楽しむことができる。
さらに、11月1日が“泡盛の日”であることにちなみ、琉球王府が泡盛を貯蔵していた銭蔵を会場に「琉球の泡盛の粋 in 銭蔵」と題した、泡盛の魅力を紹介する特別企画も行われる。泡盛の歴史や製法、楽しみ方を学べるこの機会は、大人にとっても興味深い内容だ。
また、国際通りから首里城までLEDランタンを手に歩く「ランタンウォーク」も開催。ランタンに灯る光を手に、首里城へ想いを届けながら歩くこのイベントは、参加者一人ひとりの“うむい（想い）”が首里城復興への願いとなる、感動的な時間となる。家族や友人と共に参加すれば、幻想的な夜の散策としても楽しめる。
首里城復興祭は、琉球王朝時代の歴史・文化・芸能・お酒・光のイベントが一堂に会する、沖縄ならではの一大祭典。入場料の割引も用意されており、県民にとっても嬉しい機会となる。琉球王国の風を感じ、首里城の復興を願いながら歴史体験を楽しむ3日間。沖縄の伝統と文化に触れる特別な時間を、ぜひ体験してほしい。
