沖縄本島中部・読谷村。リゾートホテルや観光名所が集まるこのエリアにあって、「水円(すいえん)」はひっそりと佇む、まるで時が止まったようなカフェレストラン。
一見すると古民家風の建物ながら、店内に足を踏み入れると、そこには沖縄らしさとは少し異なる、アジアンエッセンスに彩られた独自の世界が広がります。
ポイント1:『水円』静けさと神聖さが同居するロケーション
「水円」があるのは、読谷村の少し奥まったエリア。観光客で賑わう通りからは離れており、車を停めてから少し歩くだけで、周囲の空気が変わったことに気づくでしょう。
店のすぐそばには、今は使われていないものの、かつて地域の人々に大切にされていた井戸跡が残されており、その場にはどこか凛とした空気が漂います。
さらに、敷地内にはヤギ小屋もあり、ゆったりと草を食む白ヤギたちがこの空間に穏やかなリズムを加えてくれています。
この周辺全体が、どこか「聖域」のような静けさに包まれていて、「おしゃべりを楽しむ」というよりは「自分と向き合う時間を過ごす」ために訪れたくなる、そんな場所です。
那覇空港から車で約55分。
バスの場合は琉球バス120番で「親志入口」下車徒歩30分、あるいは琉球バス190番で「県庁北口」下車、そこから国際通りも通る琉球バス28番で「高志保入口」下車、徒歩17分となります。
読谷村の住宅街の中にある、素朴な味のある平屋の建物。駐車場からは少し歩きますが、一見してそれとわかる引き寄せられるような味のある建物ですので、まずは外観の魅力から楽しんでください。
ポイント2:『水円』おすすめは「パン」という名のアジアン発酵料理
「水円」といえば、やはりパン。ですが、ここで言うパンは私たちが一般的に思い描くものとは少し違います。
代表的なのは、インドの「マサラドーサ」や中国の「マントウ」にも通じる、もっちりとした食感と穀物の滋味を感じさせるもの。
ふんわりと蒸しあげられたような生地に、スパイスや季節の野菜がそっと包まれていたり、ナッツや豆が練り込まれていたりと、一つひとつがまるで「食べる工芸品」のような存在感を放ちます。
価格帯はパン一つで数百円と、町のパン屋さんに比べるとやや高め。しかし、それを理由に足が遠のくことはありません。
むしろここを訪れるのは、料理の背景にある物語や思想に共鳴する、国内外の「食にうるさい」大人たち。アートを観に行くような気持ちで、ここのパンを食べに来るのです。
季節によって内容が変わる「季節のパンプレート」や、自家製ハーブティーとのセットメニューも人気。どれも素材の声をしっかりと聞きながらつくられたことが伝わってきます。
ポイント3:『水円』店内とその周囲に広がる、静かな物語の世界
建物は築年数を感じさせる木造の平屋。天井の高い空間に、アンティーク家具や民族布が散りばめられていて、アジアのどこかの村の家に招かれたような雰囲気があります。
沖縄のカフェにありがちな海風や南国ムードとは一線を画し、もっと内面的で、精神性に寄った空気感。訪れるお客さんたちも、どこか静かに本を読んだり、静かな会話を楽しんだりと、空気を壊さない大人ばかりです。
窓の外に広がる緑、遠くに聞こえる鳥の声、時おりヤギの鳴き声。すべてが控えめで、けれど確かにそこにある。
ここで過ごす数時間は、デジタルの世界では味わえない、心と体の深呼吸となるはずです。
観光地を巡る旅に少し疲れたら、読谷村の奥にある「水円」で心と体を休ませてみてください。
日常の音を少しだけ遠ざけて、自分の感覚に戻る——そんな時間が、ここには静かに用意されています
「さすがは読谷村だわ」と私は思わずつぶやいてしまいました。
確かに読谷村には「わざわざ出かけていきたくなるような」カフェやレストランが多い。読谷村の中でもちょっと内陸で遠かったけど「でかけてみてよかった」というのが正直な感想です。
美味しいパンだけでなく、日常で疲れたこころもほっといやすことができるそんな空間が「水円」です。ぜひ一度、足を運んでみてください。
























