やちむんショップの穴場?!『壺屋陶器会館』でお気に入りのやちむんを探す!

基本情報

店舗名
壺屋陶器会館(つぼやとうきかいかん)
住所
沖縄県那覇市壺屋1丁目21−14 壺屋陶器事業共同組合壺屋陶器会館
電話番号
098-866-3284
営業時間
9時00分~18時00分、時間変更の可能性
定休日
サイトURL
https://tuboya.com/

沖縄といえば沖縄ガラスを連想する人も多いでしょう。でも焼き物(やちむん)も有名でファンも多いです。でも何気に高価なんですよね。内装やインテリアにも気を使って若者にウケるようにしている店は特に高価な傾向があります。その点、那覇の「やちむん通り」の奥にある「壺屋陶器会館」はリーズナブルでお気に入りのやちむんが見つかります!

ポイント1:沖縄の「やちむん」の起源は?!

沖縄のやちむん(焼き物)って本土のものより、カラフルだったり、柄が派手なものも多いと思いませんか?

沖縄のやちむんの歴史は古く400年ほど前、まだ琉球王朝だった時代に遡ります。

1600年代、日本はまだ鎖国状態でしたが、琉球王朝は中国やタイなどと盛んに貿易をしていました。

海外から陶磁器が持ち込まれ、焼き物の技術が発展し、それが沖縄の「やちむん」の原点となりました。

やちむんの柄に赤や青などの原色を使うのは、ひょっとしたら海外のやちむんの影響を受けているのかも知れませんね。

さらに1616年、薩摩藩より韓国人の陶工3名が技術指導のために琉球を訪れ、焼き物産業振興のために沖縄各地に点在していた陶工をここ「壺屋」に集めたため、「壺屋焼」という焼き物ブランドも存在しました。

そのわけは首里城にも那覇にも近く、薪や粘土といった材料が調達しやすい立地だったからです。

壺屋焼は泡盛などの「容れ物」として明治、大正時代には大いにニーズがありましたが、廃藩置県後は県外から安価なやちむんが入ってきて、壺屋焼は衰退してしまいます。

しかし、その後、地元の人の努力もあってみごと復活を果たし、今でも壺屋は読谷村とともに沖縄を代表する「やちむん街」として有名です。

ポイント2:やちむん街でリーズナブルにやちむんを買うなら!

壺屋のやちむん街には、現在40軒ほどのショップが軒を連ねています。

約400mの通りには、琉球石灰石が敷き詰められ、すぐ近くの那覇国際通りとは違ってゆったりとした雰囲気が漂っています。高層ビルに混じって、赤いれんが屋根の沖縄家屋が見られるのもこの辺りです。

国際通りから歩くと12、3分ほどですが、その途中も商店街や民家の間を抜け移り変わる風景が楽しいです。のんびりとあくびする野良猫も結構見ました(笑)

大きなシーサーが見えたらやちむん通りはすぐそこ!

壺屋やちむん通りの入り口には「壺屋陶芸センター」があり、その先が石灰石の道「やちむん通り」になっていますのですぐにわかります。

やちむんショップが40軒もあるとどこで買ったらいいかわからないと思いますが、スタンダードなデザインが揃っていてリーズナブルなのが、やちむん通りの奥の方にある「壺屋陶器会館」なのです。

ここではいろいろなサイズの皿やカップなどの食器を中心に、お土産にもいい小皿などもありました。

コミカルなものは多いですが、ここではリアルなシーサーの面などが売られており、いろいろな店を見て回った中では一番リーズナブルで品揃えがいいと思いました。シーサー(小)は750円ほどでした。

今や若い感性もやちむんの世界に入ってきて、セレクトショップさながらのショップも多いですが、この「壺屋陶器会館」はやや伝統的な作品が多いと言えますね。

私が買った皿は、どっしりとして500gほどの重さがあり、デイゴの花が描かれていました。よく見るといびつな部分があるのは何とも言えない味がありますね!

お値段は2,500円ほどでしたが、折しも「全国旅行支援」のクーポンが使えてしまったので、お得に手に入れることができました。

ポイント3:年に一度のお楽しみ!「壺屋やちむん祭り」とは?

2022年は11/5、6日の両日、3年ぶりに「壺屋やちむん祭り」が開催されます。いわゆる「陶器祭り」で全ショップで製品が2割引きになるほか、三線ライブやエイサー、福引なども行われます。

また、普段は見学できない窯元の工房を見学できるのも大きなメリットです。

新型コロナで3年ぶりの開催となるだけに、力の入れようも違うのではないでしょうか?

なお、この「壺屋やちむん祭り」は毎年、11月第一週の土日に行われるので、やちむん好きはそれに合わせて来沖するのもおすすめです!