那覇空港から車で約1時間45分。沖縄本島北部、わかりやすく言えば『美ら海水族館』美ら海水族館の裏手の無料エリアにある施設です。海洋博公園という名前ですが、早い話が無料で見られる水族館です。なぜ無料で見られるのでしょうか?
ポイント1:『海洋博公園マナティー館』の歴史は?
沖縄に来たらほとんどの人が訪れるのが『美ら海水族館』ですが、実はこの水族館、『海洋博公園』という公園の中にあるってご存知ですか?
1975年、沖縄で海洋博というイベントが開かれ、美ら海水族館の前身である水族館もオープン。翌年1976年には海洋博を記念して、跡地に「海洋博公園」がオープンしました。
その後、南北約4kmにも及ぶ敷地の海洋博公園内ではさまざまな施設がオープンする中、『海洋博公園マナティー館』はウミガメ館とともに1994年にオープンしました。
『美ら海水族館』が新しくオープンしたのは2002年で、それまでは海洋博公園内の水族館として営業しておりましたが、ジンベイザメなどは古くから在籍していたのです。
そして『美ら海水族館』はそこそこ高額な入場料金が必要ですが、敷地内には『マナティー館』を含むいくつかの無料エリアがあって、無料で見られるということはあまり知られていないようですね。
実は「海洋博公園」内は広いので、各施設を案内する看板が立てられているのですが、白で表示されている箇所は無料エリア、色付きだと有料だと知ることが出来ます。
そしてなぜ無料で見られるのかというと、この「海洋博公園」は国営で、海洋博公園自体が入場料が無料だからです。公共の施設なので、無料で見られるのはありがたいですね。
ポイント2:『海洋博公園マナティー館』では何が見れる?
『海洋博公園マナティー館』では何が見れるのでしょうか?
ここでは、絶滅危惧種で国内でも飼育数の少ないマナティーの生態を水上と地下の観察室の多方面から見ることができます。
オスのマナティーはメキシコ政府から寄贈されたものですが、1990年に世界で初めて人工孵化に成功し、2001年に誕生したメスの「ユマ」はここ『マナティー館』で誕生したものです。
現在はちょっと大きくなってしまいましたが、親子で寄り添っている様はとても微笑ましいものでした。
また、1日1組の限定で小学生以上5名まで1グループ10,000円の有料となりますが、体験学習を実施しており、飼育員からの海牛類の説明の他、バックヤード体験や餌やり体験、赤ちゃんマナティーなどの観察ができ、まるっとマナティーづくしの体験ができるプログラムです。
お値段は多少かかりますが、ここでしか体験できないプログラムなので、希少な体験をしてみてはいかがでしょうか?
ポイント3:『海洋博公園マナティー館』の他の無料エリアは?
『海洋博公園マナティー館』の他にも海洋博公園内には無料エリアがあります。
それはマナティー館の近くにある「オキちゃん劇場」と、「うみがめ館」です。さらにイルカラグーン、海岸遊歩道、沖縄郷土村・おもろ植物園も無料です。
ついでに言うと、いつも混んでいる売店も無料エリアにあります。
今でこそ美ら海水族館のメインは「ジンベイザメ」のように思われていますが、美ら海水族館ができてジンベイザメが有名になるまでは、この水族館のヒーローはオキちゃんというイルカだったのです。
今も現役でショーに出演していて、国内最長飼育記録48年を誇る影の大ベテランです。
このように、美ら海水族館のある『海洋博公園』の敷地内には、無料で楽しめる場所がたくさんありますので、ぜひ時間をとって楽しんでみてはいかがでしょうか?