那覇空港から車で約2時間。沖縄本島北部、太平洋側の東村の山の中にあるプチホテルです。おしゃれなのにちゃんと自然を感じることができる、心と身体に優しい宿は観光旅行とは一味違った体験ができます。
ポイント1:『やんばる野草の宿』へのアクセスは、かなり大変?!
『やんばる野草の宿』は沖縄本島北部、太平洋側の東村の山の中にあります。
那覇空港からアクセスが2時間かかり、かなりのアクセス困難な地域ですが、それだけに今まで体験できなかったような自然体験ができます。
まず、空港からは沖縄自動車道をひたすら北上し、国道58号線、国頭東線を通って沖縄本島を横断します。
走ること2時間、ようやく宿の近くの駐車場に到着しますが、駐車場から宿までは150mの距離があり、途中に川が流れています。
橋がなく、川の中の敷石を踏みながら渡ります。そのため、川が増水したらチェックイン、チェックアウトもできないこともあるそう。
HPに「できるだけリュックサックのようなトレッキング仕様スタイルでお越しください」と書いてあったのはそのためだったのです。
令和の世の中でもこんなところがあるんですね!
そういえば、「できるだけ日が高いうちにお越しください」とも書いてありましたね。周囲に街灯がないからのようです。
ポイント2:『やんばる野草の宿』の部屋はどんなの?
2019年にオープンした『やんばる野草の宿』の部屋はかなりナチュラル・テイストです。
外観は森の中の平屋の一軒家。そう、1日1件だけが泊まれる宿なのです。
広すぎず、狭すぎず、55㎡の適度に広い空間の中に、大きなナチュラルなテーブルが置かれたリビングルーム兼キッチン、白いファブリックでまとめたベッドルーム、おしゃれなバスタブがあるバスルームがあります。
ベッドルームの窓は外側に押して開くスタイルになっていて、自然の風を取り込めます。
キッチン、リビングルームにも窓がたくさんあり、光がさんさんと差し込んでいます。
でもこの宿がナチュラル・テイストなのは、ただ外観やインテリアがナチュラルなだけではありません。
虫の声や鳥の声しかしない。滞在しているうちに、気づくとスマホを見なくなっているので自然に眠りにつけます。
普段意識しない、空や雲、大地の恵みや土地の力などを感じずにはいられない、違和感なく普段の生活をナチュラルにスイッチできる、沖縄の中でも貴重な存在の宿です。
ポイント3:『やんばる野草の宿』のユニークなアメニティは?
『やんばる野草の宿』ではアメニティも普通のホテルとは違っています。
まず、ウェルカムドリンクですが、自家製の「やんばる野草酵素シロップ」です。地上植物のエネルギーが高まる満月の頃に摘んだ、土地の野草だけをつかったシロップで、ドラゴンフルーツやビーツも加えているので、天然の赤色なのだとか。アントシアニンやポリフェノールもたっぷりだそうです。
また、歯ブラシやタオル、綿棒などのアメニティはありますが、地球環境のためできるだけ普段使っているものを持参くださいとのことです。
バスルームのアメニティは市販のシャンプー、ボディーソープ、入浴剤の代わりに自然塩とローズマリーヴィネガーが置いてあります。
お湯に溶かしてマッサージすることで、天然の保湿剤となってくれる「塩浴」、養毛効果もあるローズマリーヴィネガーでの洗髪もこの機会にお試しください。
また宿の前の池に睡蓮が咲いている時間帯には、摘んできて浴槽に浮かべて香りを楽しむなんてこともOKなのです。
このように、『やんばる野草の宿』は、ありきたりの大型ホテルでは体験できないことを体験できる素敵な宿です。
希望であれば沖縄食材や野草を使ったかなり個性的な食事もオーダー可能とのこと。
時折開かれるヨガや酵素作りのワークショップも興味深いです。