那覇空港から車で約30分。沖縄市のプラザハウス・ショッピングセンターというところに到着します。その一階、ロジャースというスーパーの一角にあるお洒落な本格派インドネシア料理店です。あえて沖縄で似ているところが多いインドネシアに思いを馳せてみるのも面白いですね!
ポイント1:『BALINOON BALIMOON』がある「プラザハウスS.C.」とは?
『BALINOON BALIMOON』はプラザハウス・ショッピングセンターというところに入っています。
プラザハウス・ショッピング・センターは、1954年7月4日、アメリカ独立記念日にオープンした日本で最初のショッピング・センターなのです。
当時としては珍しいレコードショップやギフトショップ、アメリカ製の家電製品が売られており、沖縄の人たちの目には眩しいショッピング・センターとして映ったそうです。
それから時は流れ、時代の移り変わりとともに店舗も入れ替わり、1階に入った「ロジャース」という、世界のワインやお菓子を売るスーパーの一角にテナントとして入ったのが『BALINOON BALIMOON』です。
バリ島からシェフを招聘し、Bumbuというアジアの薬膳のような調味料を使い、刺激的でありながら繊細でエキゾチックな料理を作り出しています。外国人がよく訪れる場所だけにヴィーガンメニューもあるのが特徴です。
ポイント2:『BALINOON BALIMOON』の内装がステキ!
内装もコテコテのインドネシア風ではなく、カウンターの下にはポルトガルやマカオでよく見るしゃれたアズレージョのタイルが張り巡らされ、どこかヨーロッパ風な『BALINOON BALIMOON』。
てっきりエスニックな内装で木彫りの猫などが並べてある店内を想像していると面食らいます。
アンティーク風のテーブルや曲げ木の椅子。スタジオ風の照明。どこをどうとってもインドネシアではないです。
セルフで汲むシステムになっているお水は、おしゃれなガラスのサーバーに入っていてオレンジ&レモンとジンジャー&シナモン。これも従来のインドネシア料理店ではあり得ないですね!
ポイント3:『BALINOON BALIMOON』のおすすめメニューは?
写真はバビ・ケチャップ
では『BALINOON BALIMOON』には、どんなメニューがあるのでしょうか?
インドネシア料理というと、まず思い出すのがインドネシア版焼き飯のナシゴレン、それにインドネシアの幕の内弁当的ぶっかけご飯ナシ・チャンプルです。
面白いことにてっきり沖縄の言葉だと思っていた「チャンプル」の語源はなんとインドネシア語だったのです。さすがは日本が鎖国時代にもアジアと貿易をしていた沖縄だけあります。
ここでは多くは語りませんが、インドネシアと沖縄の共通点はたくさんあり、沖縄を旅してアジアを旅している気分になったのは、おそらく私だけではないでしょう。
話をもとに戻すと、この店ではどこのインドネシア料理店でもあるようなメニューもあるのですが、
アヤム・ニャニャ(鶏のハーブ煮込み・ライスサラダ付き)(1,375円)やバビ・ケチャップ(豚肉の辛くない煮込み)(1,350円)ランダン・サピ(バリ風ビーフシチュー)(1,650円)なんて、現地でしか味わえないような料理もメニューに並んでいるのがびっくり!
味のほうは言うまでもなく、現地度が高く在住インドネシア人も食べに来るくらいです。
さらにインドネシア料理店のはずなのに、なぜかファラフェル・サンド(ひよこ豆のピタパンサンド・550円)やスペイン名物にんにくスープ(660円)などの地中海料理があるのがもっとびっくりでした!
そういえばこの店の内装は、インドネシアというより地中海風といったほうがぴったり来る雰囲気でした。