那覇空港から車で約37分。那覇より西に14km、太平洋に面した西原町にある国指定の史跡です。住宅街の中にあり、ただならぬ雰囲気をかもし出しています。時期が合えば天然記念物の「サガリバナ」も見ることができます。
ポイント1:『内間御殿』のあるロケーションは?
『内間御殿』は国指定の史跡で、那覇から西へ14kmほど行った西原町にあります。時間にすると37分程度なので、それほど、アクセスしにくいということもありませんね。
ただ、観光客はあまり来ないエリアで、観光スポットも他にあまりなく、あるのは『西原きらきらビーチ』をはじめとするビーチや、カインズ、イオンなどのショッピングモールなどが多く、地元の人の生活に密着したエリアであることがわかります。
『内間御殿』も住宅街の中にあり、ひときわただならぬ雰囲気を放っています。御殿の建物がある周囲は公園のようになっており、鬱蒼とした緑があるので一層荘厳な雰囲気をかもし出しているのかも知れません。
ポイント2:『内間御殿』って何?
『内間御殿』は、「第二尚氏王統の始祖である金丸(のちの尚円王)が内間地頭に任ぜられたときの旧住宅跡に、尚円王没後190年も経てから建てられた神殿『西原町HPより』で、国指定の史跡となっています。
西江と東江の2つの御殿がありましたが、沖縄戦で大部分が消失してしまい、石垣や御殿の台座などは残りました。
その後、幾度となく改修工事をし、数回盗まれた御神体である青磁の皿なども据え変えられたりしました。
御殿は1974年に大屋の当主中山正雄氏によって、現在のブロック造りのものに作り変えられ今に至っています。
現在、大掛かりな整備計画が進められていて、常に調査や工事が入っているため、工事の機器などが放置され、雰囲気が壊れるなどの口コミもあります。なかなか突貫工事ができない理由もあるのでしょうね。
ポイント3:『内間御殿』のサガリバナの見どころは何月?
『内間御殿』の敷地内には、サガリバナという植物が植えられています。樹齢はなんと400年以上なのだとか!
これはアフリカからインド、東南アジアに分布する植物で、日本では奄美大島以南の亜熱帯地域にしか生育していません。
色々な種類がありますが、この『内間御殿』では、白いサガリバナが植えられています。
西表島などでは、このサガリバナを見るツアーなども開催されているくらいで、内地では見れない珍しいものとなります。
サガリバナが開花する時期は6~8月で、なんと一晩でつぼんでしまうと言われており、次の日にはめしべを残して散ります。
通常はマングローブの後背地や川沿いの湿地に咲くため、散ったおしべが川面に浮くのを鑑賞するツアーが行われるほどです。
また、『内間御殿』の隣の敷地には、地元の人が植えたかなり広いコスモス畑があり、1月~3月にはきれいな花を咲かせます。冬の時期の来訪ならば、こちらも見ものですね。