ギャップがすごい!沖縄出身女優も行きつけ?!『イタリアンレストラン』という名のレストラン

辺野古

基本情報

店舗名
イタリアンレストラン
住所
沖縄県名護市字辺野古355−2
電話番号
0980-55-2143
営業時間
定休日
火曜日
サイトURL

那覇空港から車で約1時間半。基地問題で揺れる辺野古にあるレストランです。イタリアンレストランと名前がついていますが、なんとパスタ類はなし!内装も古き良き昭和溢れており、なんだか落ち着ける感じです。いったいどんなレストランなんでしょうか?

ポイント1:『イタリアンレストラン』なのにパスタがないのはなぜ?

沖縄本島東海岸、基地問題で揺れる辺野古にある『イタリアンレストラン』。太平洋が見渡せる場所にあるしゃれた外観かと思いきや、かなり古びた建物がある一角にそのレストランはあります。

壁に「イタリアンレストラン」と書いてあるだけの古びた食堂がそれで、誰もが本当にここなのか、疑わずにはいられません。

「でもきっと外観と相反してバリバリに美味しいイタリアンに違いない!

そう思って中に入るも、昔懐かしい紙の「こより」で綴じただけの簡素なメニューにはパスタはもちろん、イタリアンはありません!

これは一体、どういうこと?とちょっとキツネに騙された気分でいると、その訳がわかりました。

この店が創業したのは、ベトナム戦争の時期(1946-1975年)らしく、基地の近くだということで、このあたりには「イタリアンレストラン」をはじめ、メキシコ、トルコなど外国の名前をつけたレストランが多かったとのことです。

店名だけを見るとインターナショナル感は抜群ですが、中身はいたって普通の食堂ということです。

ポイント2:『イタリアンレストラン』のカウンターに貼ってある米ドルのいわれは?

さて、普通の食堂なのに行く価値があるのか?ということになりますが、ここ『イタリアンレストラン』には実はすごい歴史があるのです。

この店がすでに営業していたベトナム戦争時には、すぐ近くの沖縄の米軍基地からベトナム戦争に行く兵士が夜な夜なこの店を訪れていました。

他の沖縄の店でもそうであったように、兵士は明日どうなるかもわからない自分の運命を忘れるかのように食べて飲み明かし、1ドル札にサインをして店の一角に貼り、戦地から無事に戻って来たらそれを剥がすという行為を行っていました。

今も剥がさずにおいてある、カウンターの上のカップボードに貼ってある、一見棚飾りのように見えるものは実は米ドル札だったのです!

これは沖縄の歴史を知る上で大いに価値があるものです。紛れもなく、当時本当に米兵によって貼られたこれらの米ドル札を見るだけでもすごく価値があるのではないでしょうか?

ポイント3:『イタリアンレストラン』のメニューはどんなの?

では話は元に戻って『イタリアンレストラン』のメニューはどんなの?果たして美味しいのかということになりますが、結論から言うと、メチャクチャ美味しいです!

こよりで綴じただけの年代物のメニューには、BREAKFAST(朝食)からはじまって、日英対訳のメニューが書かれています。カレーライス、日本料理、中華料理、メキシコ料理、サンドイッチ、そしてサラダに、充実の肉類。定食ものもあり、オールマイティーです。

お値段はAランチが1,200円、ニューヨークステーキが1,000円ですが、その他は400~900円と激安!値段の円表記の横にドルも表記されていますが、1ドル=100円で表記されています。円安の今となっては、時代を感じますね。

試しにタコライス(550円!)を頼んでみると、他の店のようにきれいにトマトもレタスも乗っていません。ごはんの上に乗っているのはそぼろ状のミートと炒まったキャベツだけの茶色い物体。

これは麗しい切れ長の目と黒髪をもつ、沖縄辺野古出身の某女優さんも喜んで食べていたメニューだそう。今は、子育てでこの店とはご無沙汰だそうですが。

おそるおそる口に運んでみるも、スパイスの効いたパンチのある味なので、大盛りをあっという間に平らげられます!

同じく前出の女優さんが好きだったのがAランチです。

これは1,200円とこの店一番の高額メニューですが、型で抜いたごはんにカツにエビフライ、ウインナー、ポーク玉子、サラダ、フライドポテトがワンプレートに乗ったもので、スープもついてくる豪華版です。

見目麗しい切れ長の女優さんが、ここでワンレングスの黒髪を片手で押えながらスープをすする姿を想像して、そのギャップにやられながら食べてみるのも、オツなのではないでしょうか?