那覇空港から車で約1時間45分。あの『美ら海水族館』のある海洋博公園内にある、無料で見られる施設です。ウミガメの群れを無料で見ることができるのはすごいですね!
それにしても、なぜ無料で見られるのでしょうか?
ポイント1:『海洋博公園ウミガメ館』がある海洋博公園とは?
『海洋博公園ウミガメ館』があるのは、『美ら海水族館』と同じ敷地内で、海洋博公園という国営の公園の中です。
海岸沿いに、南北に4kmという広大な敷地の中に『美ら海水族館』をはじめ、『ウミガメ館』『マナティー館』、イルカショーの『オキちゃん劇場』、熱帯の植物が一同に見られる『熱帯ドリームセンター』、沖縄家屋の「郷土館」など、大きくわけて6つの施設が点在しています。
もともと1975年に開かれた沖縄海洋博の跡地を利用し、公園としてオープンしたのが海洋博の翌年1976年。
ポイント2:『海洋博公園ウミガメ館』では何が見られる?
『海洋博公園ウミガメ館』では世界に7種類いると言われるウミガメのうち、5種類が飼育されています。
ウミガメ館は屋外から見下ろしたり、地下の展示室のガラス越しの両方から見ることができ、ウミガメがゆうゆうと水槽を泳ぐ様子が手に取るようによく見えます。
また、ウミガメを繁殖させるための産卵用の砂場も設けられていて、毎年カメが産卵に上陸してきます。
地下の観覧室では、ウミガメの生態について調べたさまざまな調査結果についてもパネルで紹介しています。
また毎年夏には「ウミガメ放流会」を実施しています。ウミガメの赤ちゃんはいったいどんなルートで海を旅するのか?は研究者のみならず、一般のわたしたちにとっても永遠の謎ですが、それを調査するために、海洋博公園では、ふ化後1年間飼育した仔ガメたちをエメラルドビーチから標識放流しているのです。
120組の当選者はウミガメの子供を放流することができますが、往復はがきでの応募となり、毎年多くの応募があります。
こちらは、海洋博公園ホームページやFacebook等への実施報告が掲載されます。
ポイント3:『海洋博公園ウミガメ館』はなぜ無料なの?
『海洋博公園ウミガメ館』同様、海洋博公園の敷地内には、無料のエリアが複数あります。
例えば『ウミガメ館』のすぐ横にある『マナティー館』、イルカショーの『オキちゃん劇場』や『イルカラグーン』、そして琉球王朝地代の伝統的家屋が展示されている『郷土館』、『熱帯・亜熱帯都市緑化植物園』など、無料エリアは多いです。
なぜこんなに無料エリアが多いのかというと、この『海洋博公園』はもともと国営の公園であり、いわば私達の税金で運営されているため、無料エリアが多いのです。
税金で運営しているならば『美ら海水族館』をはじめ、有料エリアの『熱帯ドリームセンター』やプラネタリウムもある『海洋文化館』もなぜ無料にしないのか?というツッコミも聞かれてきそうです。
そこは「大人の事情」ということなのでしょうが、貴重な学術・文化にはもっとお金を使っていただきたいものですね。