那覇空港から車で約1時間37分。沖縄本島北部、大宜味村にある究極の地産地消の、『ちむどんどん』のモデルとなった沖縄料理店です。管理栄養士の資格を持つ方が調理に参加されており、目の前の畑から食材を取ってきて調理してくれます。とても評判がいい店ですが、営業日が週4日と少ないので注意です。
ポイント1:『笑味の店』のロケーションは?
『笑味の店』は那覇空港から車で約1時間37分。沖縄自動車道、国道58号線をひたすら北上した沖縄本島北部やんばるにある沖縄料理の店です。
なんとあのNHKの朝ドラのモデルとなった店で、店の前の畑から取ってきた食材で作る健康的な沖縄料理が大評判!
究極の地産地消で、その日使う分だけを取るから、フードロスとも無縁だと言える店です。
外観は植物に囲まれた素朴な古民家。もうその外観を眺めているだけで心が和みます。
オーナーの女性は「笑子さん」といい、幼い頃から「長寿の村」として有名だった大宜味村の先人たちの自給自足を見て育ちました。
そこで村以外の人にもこの料理を食べてもらいたいと、自宅を少しずつ改装し、店を作り上げ、オープンしたのが1,990年。
以来、年間を通じて遠いやんばるまで訪れる人が後を絶たない人気店です。
ポイント2:『笑味の店』のおすすめメニューは?
『笑味の店』のおすすめメニューは、「まかちくみそーれ」ランチです。
「まかちくみそーれ」とは沖縄の言葉で「任してくれ」という意味。
そして彩りも美しい、おにぎりや汁物をはじめ、12種類ものおかずが盛り付けられたこのランチは、2,100円とお値段は高めですが、とれたて新鮮、そしてひとつひとつが味がしっかりしていて美味しい!と、同時にとても身体に優しいランチです。
さらに「まかちくみそーれ」ランチの豪華版が「長寿膳」(3,200円)です。
ぬめりや苦味なども強く、強烈な個性を放つ島やさいを使った、こちらも見目麗しいお膳。
季節ごとの採れたて野菜を使いますので、その時々でメニューは違う場合がありますが、ボリュームのある膳をひとつ残らず食べてしまうほど美味しいです。
『笑味の店』には長寿膳、まかちくみそーれランチの他、苦瓜チャンプルー、麩イリチー、ラフテー丼、ぶながやカレーなどのお食事ものや、沖縄ぜんざい、カラキ茶(シナモンティーに似たお茶・シークヮーサー、または生姜入り)、食べる山原フルーツティーなど、この店ならではのドリンクもあります。
どれもこの店でしか飲めないようなドリンクですね。
ポイント3:『笑味の店』店主が健康長寿食関連の本も出版!
沖縄にはこの大宜味村に限らず、他の地域にはないような身体によさそうなお茶などがたくさんありますが、自然も豊富なやんばるは素材がより身近に手に入ります。
NHK朝ドラ「ちむどんどん」のモデルになった店だけあって、店主が幼い頃から何気なく見てきた食事が実は長寿食だったという経緯が1冊の本になりました。
3章に分かれているこの本の第1章では村人19人も登場し、各家庭の自慢料理のレシピや貴重な戦争体験なども掲載されています。
第2章、3章では、笑子さんの生い立ちや経歴、そして伝承していきたい料理24種も紹介。
レシピは分量などが詳しく書かれているわけではないですが、味の特徴や調理方法、そして栄養価などが栄養士の目線でも書かれています。
NHK朝ドラのモデルとなった店ということで、一気に人気店となり、「完全予約制」となりました。
やんばるにある上に、営業時間も11時30分~16時00分と短いですが、ぜったいに来てよかったと思う店です。ぜひ一度、足を運んでみてください。